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これも小さかった頃の話です
母親と一緒にデパートに行った時の事
母親が入り口にある催し物の案内を指差して「ほら、ムーミンが来てるよ」
確かねえ、そこの最上階が屋外の子供の遊び場みたいになっていてゲームとか簡単な乗り物とかそんなのが色々置いてあって・・そこにムーミンが遊びに来てると・・そんな感じの事が書いてあったと思うんです。
当時ムーミンが大好きでしたから・・いや今も大好きなんですが・・。
そんな子供にとって上にムーミンがいるってのは、猫にとってのまたたび犬にとっての骨っこも同然。
「行く、行くの、ムーミン、ムーミン」当然駄々こねますわな。もう母親の買い物どころの話じゃない。
で、最上階に着いたら母親の手なんか振り払って屋外に出るドアのところに走ります。
もう頭の中は「ムーミン。ムーミン。ムーミン。」
そんな興奮状態の私がドアを開けて見たのは・・ぬぼ~っと立っていたコレ。(絵を参照の事)
黄緑色の・・家で使ってる使い古しのバスタオルのような生地でできた・・(パイル地ってやつ)なんだかあちこち摩り減って薄汚れたこいつ。
思わずドアの所まで後退りして、壁伝いに避けながら背後に回って行ったんです・・すごく怖かったから。
そうしたら・・黄緑色の奴のお尻の部分(右側だったのを覚えてる)が大きく破れていて・・そこから見えたのは白地に水色の縦じまのパンツ。俗に言う柄パンってヤツっす。おとうちゃんが穿いてるやつっす。
あまりのショックに・・・
「こんなんムーミンじゃない~」
叫んで母親の方に逃げ帰ったのでした。
そんな悲しい(面白い)思い出です。余程ショックだったんでしょうね・・未だに鮮明に映像を覚えてるから。
でも、大人になった今考えるのは・・・
「アルバイトのお兄さんごめんなさい。あなたのせいじゃないのにね。傷つけてすいませんでした。」
もう1つ・・・記憶の中に・・その黄緑色の背後・・少し離れた所に・・確か帽子を被ったのがいたと思うんだけど・・
あれは・・・パパだったんだろうか。水色っぽい感じだったと思うんだけど。
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